1999 第17号

(論文)

1. 宗教的死と医療的死—死の根源的経験のために— 石井誠士
2. 予防医学と臨床死生学のあいだ—health educationとdeath educationの綜合の可能性— 服部健司
3. 安楽死・尊厳死における問題点 柳堀素雅子
4. 医療コミュニケーションとしてのインフォームド・コンセント—討議倫理学の立場から— 朝倉輝一
5. 生存科学としての生命倫理学 藤野昭宏
6. 生物学と倫理学の間—クローン人間論争における倫理的次元の所在をめぐって— 浅見昇吾
7. 患者の自己決定権と医療者の裁量権—「身体をモノとみなす傾向」の抑制 重野豊隆
8. 自己決定権とは何か—患者の知る権利:情報は患者のものか家族のものか— 宮脇美保子
9. インフォームド・コンセントのジレンマ—訴訟回避・協力拒否・疑似信頼のコスト— カール・ベッカー
10. 人格という形態の歴史性と構造—「脳死」問題の前提的把握をめぐって/経済学の立場から— 高畑明尚
11. 平成8年12月に沖縄で行われた精神病患者からの腎摘出事件における,『脳死』診断,現病治療の切下げ,本人・家族の提供不同意,コーディネーションに見られる倫理的諸問題 池谷健
12. 不妊治療を受けた女性たちの手記の分析—第二報 女性の不妊症の内容分析— 丸山マサ美
13. 「かわいそう」という感情をめぐって 田村京子
14. 医学哲学倫理学研究におけるフィールドワークの意義 中里巧
15. 医療現場における弱者・最弱論者—「脳死」臓器移植(受領患者・被摘出患者)と血友病エイズ(患者・医師)の場合— 本多勝紀
(報告論文)
16. 小児のQOLと看護の役割—骨髄移植を受けた患児のケース・スタディ— 前田真由美・富岡鶴代
17. 慢性に経過した解離性障害患者のQOL 武内克也
18. デス・エデュケーション充実への模索—医学部教養教育担当者の立場から— 近藤均
(講演)
19. 二人称の死 養老孟司
(シンポジウム1)
◆死ぬ権利はあるか
20. (医師の立場から) 緩和医療と「死ぬ権利」 石谷邦彦
21. (看護者の立場から)Dying Processの選択 季羽倭文子
22. (法学者の立場から)「死ぬ権利」と刑法 川口浩一
23. (哲学者の立場から)死ぬ権利の正当化は誤謬ではないか? 竹内章郎
(シンポジウム2)
◆二人称の死
24. (医師の立場から) 二人称の死を考える 額田勲
25. (看護者の立場から)いまなぜ医療に二人称の視点が求められているのか 池川清子
26. (法学者の立場から)二人称の死を考える 長谷川浩
27. (哲学者の立場から)二人称の死—終末期医療をめぐって 盛永審一郎
(ランチョンセミナー)
28. がんは治るか 近藤誠
29. がん告知 千原明
30. 生死をめぐる日本人の意識 奈良道隆
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